NO.104
2011年8月 『五十肩』
    東成区医師会理事 住本 公日乙
 

 ある一定方向に肩関節を動かすと痛みが起こることがあります。このように肩関節に疼痛を起こしたりその運動が制限される病気を肩関節周囲炎と呼びます。
 40歳以上、特に50歳代に多く発症することから五十肩とも呼ばれています。私も数年前に発症して難儀した覚えがあります。
 主な症状としては、特に原因がなく肩関節に不快感や痛みが起こり、徐々に肩関節が思うように動かせなくなってきます。痛みを恐れて動かさずにいると、次第に肩関節を動かせる範囲が狭くなり、衣服の着脱など日常生活動作にも支障が出てきます。また、夜に肩の痛みで目が覚めて安眠できないこともあります。
 原因としては、肩関節周囲の筋肉や靱帯、腱などの柔らかい組織が加齢とともに変性し、炎症を起こすからと考えられています。炎症によって関節が固くなって腕の動きが制限されるようになります。
 一般に数カ月から一年ほどで自然に症状が消え、治ると再発しないのが五十型の特徴です。ただし、五十肩以外にも痛みを起こす病気はたくさんありますので医療機関で正しい診断を受けましょう。
 症状の緩和策として、痛む肩をかばって全く動かさないのは誤りで、入浴などで患部を温めて痛みを和らげながら、動かせる範囲内で徐々に動かしていくとよいでしょう。医療機関でリハビリを受けられるのも効果的です。