NO.110
2012年2月 『MR(麻疹・風疹)ワクチンの集団的個別接種について』
    東成区医師会理事(学校医担当) 宮本 肇
 

 平成 23 年度 MR ワクチン集団的個別接種(大阪方式)を今年度も施行することになりました。日本は世界的にみてワクチン接種後進国です。北米・南米では麻疹排除は達成されており、2010 年に欧州・中東なども麻疹排除は達成されつつありますがアジア地域は遅れています。2009 年にはアジアの中でも韓国・パプアニューギニア・マカオはすでに麻疹排除は達成されており、日本は遅れており、麻疹輸出国なのです。麻疹の2大死因は肺炎と脳炎です。麻疹に一度感染すると数年単位でゆっくりと中枢神経に知能障害・運動障害などが徐々に進行し、死の転記をとることもあります。麻疹を予防するのに有効な方法はワクチン接種することです。2008 年麻疹の流行で多大学で休校になりました。将来大学入学時にMR ワクチン接種記録が必要になる可能性があります。政府は 2008 年から 5 年間の期限付きで麻疹ワクチンの接種率を上げるために中学 1 年(3 期)と高校 3 年(4 期)生のワクチン接種を決めました。(2008 年において 9 才~17 才までの抗体保有率が低いため)特に接種率が悪いのは大阪・神奈川・東京などの大都市部です。集団接種が個別接種に変わっても任意接種に変わったわけではありません。接種しなくてもよいワクチンではありません。麻疹排除に向けて積極的にお子さんを MR ワクチン接種に参加させて下さい。