NO.12
2003年12月 みんなの診察室より『笑う「からだ」に「健康」来る』
    東成区医師会理事  福川 隆
 
 人間誰しも大病を患いますと、落ち込み苦しみます。なぜ自分だけがこのような不幸の目にあわねばならないのだろうと悩み、もがきます。しかし、そのようなマイナス思考では事態は進展せず、病は気からといってさらに悪い方向に行きます。そのような時に「神様が自分に与えてくれた試練だから、乗り越えよう」と思える人はごくわずかです。

ところが、落語などを聴くことはそんなに難しくないですので、テレビのお笑い番組を見て心の底から思いっきり笑うことなら簡単に出来ます。笑うことにより、ナチュラルキラー細胞といって人間の持つ癌を殺すという自然治癒力の源が増加する事がわかっていますので、癌治療に有効です。また笑うことで、ストレス発散につながり、ストレスがなくなると、血圧は下がる、よく眠れる、排便もよくなりますし、呆け防止にもなります。笑うと脳内モルヒネが出てくるので、リウマチの痛みが改善したという報告もあり、病気の回復にもなります。

だから皆さん病気だからといって暗い顔をせず、明るく冗談を言い合ってください。いい笑顔を作るために毎日鏡を見て「鏡よ鏡、世界で一番きれいな笑顔は私だね」と言うのです。照れくさいですが、だんだんしているうちになれてうまくなります。うそでも毎日言ってるとほんまもんになります。そうする事により三波春夫さんみたいにいい笑顔が出来ます。

しかしどうしても笑えない人は脇などをこそばしてもらう事もひとつの手です。笑いが日本の医療環境の中では欠けています。アメリカ映画「パッチアダムス」のモデルの先生は実際に笑うことを取り入れて治療成績を上げているのです。とにかく笑いの効能はすばらしい事が多いので、皆さん明日からは苦虫をかんだような難しい顔をせずに、笑顔で一日すごすようにしましょう。