NO.140
2014年10月『中途失明 第一位』
    東成区医師会理事 新名 健治
 
 昔から眼にとって糖尿病は怖いことはよく知られています。でも、実は緑内障が中途失明原因の第一位です。大きな調査の結果、40 歳以降は 30 人に一人、 60 歳以降は 8 人に一人が緑内障だと言われています。会社の検診でも 40 歳以降は眼底写真の項目があります。眼底写真で動脈硬化や高血圧性の変化を見ることができますが、よく見ると緑内障も見つけることが出来ます。ただし眼科専門医とそうでない人が見るのとでは緑内障の検出率が 10 倍も違ってきます。検診結果で、「視神経乳頭陥凹の拡大」という文字を見ますが、これが緑内障の疑いということです。緑内障にとって眼圧の検査は重要ですが、眼圧の正常な緑内障もあり、眼圧検査だけでなく眼底所見が大切です。緑内障にはいろいろなタイプがあります。ゆっくりと気が付かないうちに進行していくタイプが一番多く、検診を受けておらず自分で気が付いた時にはかなり進行した状態であることも多くあります。40 歳を過ぎれば必ず年に一度は検診、できれば眼科を受診することがのぞましいとされています。これに対して急に発症する急性緑内障発作という状態もあります。充血、かすみ目、目の奥の痛み、頭痛、嘔気、嘔吐などの症状がでます。嘔気、嘔吐があるので眼科に受診せずにいると数日で失明してしまいます。このような症状があれば眼科も必ず受診するようにしてください。このような状態になりやすいのは年齢の変化によるものです。よく病院で緑内障と言われたことがありませんか?と質問されることがありますが、これは薬などでこのような状態にならないかということを意識しています。でも、本当は緑内障と言われていなくても年齢の変化があれば急性緑内障発作を起こしてしまうことがあるのです。やはりある程度の年齢になれば症状がなくても薬の制限をしなくて良いかも含めて眼科を受診しておいた方がいいと思います。