NO.142
2014年12月『子供の頭痛』
    東成区医師会理事 岡島 明美
 
小児期の頭痛は、成人と比べて多くはありませんが、治療の場ではよくみられます。治りにくい頭痛の中に脳脊髄液減少症と言う病気があります。
脳と脊髄は硬膜と言う膜で覆われ、その間に脳脊髄液と言われる液が入っています。体育の時にぶつかったり、交通事故に遭ったりした後で又原因不明の場合で、この液が漏れだして、液の圧が低くなると脳と頭蓋骨とをつないでいる神経や血管が引っ張られて、激し い頭痛、項部痛、めまい、耳鳴り、倦怠感などさまざまな症状が起きます。
起き上がるとひどくなるので、登校できなくなります。
治療は、早期なら安静、水分の補給と言った保存的な治療でほとんどよくなります。痛み 止めなどの薬を使う事もあります。
なかなか治らない時には、脳神経外科で行うブラッドパッチをします。脳脊髄液減少症は、あまり知られていない為、さぼりとか、怠け者と叱られたり、不登校児と言われたりしますが、本人は学校に行きたい、勉強したいのです。怠けていたい訳ではありません。
こんな病気がある事を、お母様方にも、学校の先生方にも知って頂きたいと思います。時には脳腫瘍のような大変な病気がある事もあります。
登校出来ない体調が続く時には、どうぞご相談ください。