NO.146
2015年4月『アンチエイジングの鍵』
   

東成区医師会副会長 長田 栄一

 
先日、区民ホールにて講演をさせて頂く機会を得ました。
アンチエイジングについてとの依頼でしたが、私が選んだテーマは
『気の巡りと血管の若返り』でした。
アンチ(抵抗する)エイジング(老化)と言えば、外面的な若さを保つことに捉われがちで、化粧品や美容外科の宣伝にも『アンチエイジング』が合言葉のように使われていますが、残念なことに老化を止めることは誰にもできません。
しかし、内面的に健康であれば生き生きと輝いて見えます。美しく年を重ねることが出来ます。
では、アンチエイジングに関わる健康とは、どういうことでしょう?
まず心の健康です。気を巡らせ常にポジティブ思考で前向きであることです。『一笑一若、一怒一老』と中国のことわざにある様に、いつも笑顔で心が元気であることです。そして何よりも大切なことは、血管の若返りです。人は血管から老いると言われており、血管の状態は肉体年齢を表します。
皆さんは『動脈硬化』をご存知ですか?
簡単に言えば血管の内側に脂肪などが付着し瘤(こぶ)(プラーク)が出来、狭窄を起こしたり、血栓が出来たりして血液の通り道を塞いで血液の流れを止めてしまいます。脳への血管であれば脳梗塞、心臓への血管であれば心筋梗塞などを引き起こします。
動脈硬化の要因となる疾患が生活習慣病と言われる『高血圧・糖尿病・高脂血症』です。この3疾病は、自覚症状も痛みも感じない為、サイレントキラー(沈黙の殺人者)とも言われています。深刻に考えずに治療を放置されている場合も多いですが、動脈硬化を誘因する怖ろしい病であることを自覚しなければなりません。生活習慣病の名の通り、生活習慣を改善し、定期検査等で正しい
病状を把握しながら治療をすることが大切です。
本当の意味での若返りとは、健康寿命を全うすることであり、
『アンチエイジングの鍵』は気の巡りと血管を若返らせる、つまり動脈硬化を防ぐことです。