NO.147
2015年5月 『ASO(閉塞性動脈硬化症)』
    東成区医師会副会長 野﨑 俊一
 
いわゆる生活習慣病で医療機関を受診されておられる方は、かかりつけ医の先生から、有酸素運動の大切さをお聞きになり、ウォーキングを日課にされている方もおられると思います。歩くと足がだるくなって、少しの間休憩しないと、又歩き出せないというような経験をされた方はおられませんか?もしかしたら閉塞性動脈硬化症(ASO)という疾患かもわかりません。ASOとは、、下肢の血流がいわゆる動脈硬化により悪くなることによって引き起こされる病気で、原因は、高血圧、糖尿病、高脂血症とともに、喫煙の関与が示唆されています。先程述べた間欠性破行といわれる症状に代表される症状のほかに、悪化すると、安静時でも下肢の疼痛が出現したり、皮膚の潰瘍や壊死が起こることもあります。(最悪の場合は足の切断を余儀なくされることもあります)前述の症状がある方はまず禁煙をした上で、かかりつけ医とよく相談されることをお勧めします。診断は、膝の裏の動脈や足背の動脈の拍動を調べたり、ABIと呼ばれる上腕―足関節血圧比を測定することで容易です。治療法としては、薬物療法のほかに、カテーテルを用いる血管内治療やバイパス手術等の外科的治療があります。もうひとつ覚えておいていただきたいことは、ASOに罹患される患者さんは、高率に冠動脈疾患を合併するといわれています。すなわち、狭心症や心筋梗塞のリスクが高いということになります。症状のある方は躊躇せず、早めに医者のところに行ってください。