NO.156
2016年2月 『コンタクトレンズについて』
    東成区医師会 理事 新名健治
 
 気軽に使われることが多いコンタクトレンズ。本来は近視・遠視・乱視・老視など屈折異常を矯正することが目的です。でも最近は屈折異常がなくても、瞳を大きく見せるサークルレンズ、瞳の色を変えてみせるカラーレンズ、色だけでなく模様を楽しむ柄入りコンタクトレンズ(ガラコン)まで出てきています。就職活動の時に眼力がでるとのことで男性も使用することが増えているそうです。しかも、インターネットやドラッグストアで簡単に買えてしまうのが現状です。
 ちょっと待ってください。それで、本当に大丈夫ですか?実は平成17年4月1日の改正薬事法でコンタクトレンズは危険性の高い高度管理医療機器に指定されました。高度管理医療機器とは「作用・機能障害を生じた場合、人の生命・健康に重大な影響を与えるおそれのある医療機器」です。
 色がついているコンタクトレンズをしている方、ちょっとコンタクトレンズの表面や内面を綿棒などでこすってみてください。信じられないことに、驚くぐらい簡単に色が落ちてしまうものが多くあります。色は酸化鉄などで付けています。コンタクトレンズの酸素透過性はレンズの中心部で評価します。そんなに色がついていて大丈夫ですか?
 もう一つ、水道水の中にはアカントアメーバという原虫がいます。このアカントアメーバーは黒目(角膜)が大好きです。通常は感染しませんが、コンタクトレンズの不適切な使用で黒目に傷がついてしまった時には、ここぞと感染してしまいます。感染してしまうと治療が難しく、ひどいときには角膜の混濁が強く残るために、亡くなった方の角膜をいただいて、角膜移植になることもあります。
 カラコンやガラコンも含めてコンタクトレンズは高度管理医療機器です。医師の処方と定期的な健診が必要です。少しでも違和感があるときには目に傷がついていると考え、すぐに眼科を受診するように心がけてください。