NO.166
2017年1月 『免疫力』
    東成区医師会 副会長 長田 栄一
 
病原菌やウィルスなどの外敵や体内に出来た有害なものから身体を守る『自己防衛機能』が免疫力です。免疫力が低下すると風邪をひく・疲れやすい・アレルギーを引き起こす・肌荒れ・口内炎やヘルペスの再発を繰り返すなど、あらゆる病気にかかりやすくなります。最悪の場合は大病を引き起こす可能性もあります。

免疫力が低下する原因としては、加齢・ストレス・体の冷え・睡眠不足・偏った食生活などが考えられますので、免疫力を高める為に生活習慣を見直すことは大切と言えるでしょう。
体温を上げる生活・質の良い睡眠・適度な運動・腸内細菌を整える・バランスの良い食事などは、すぐにでも実行できるのではないでしょうか。

只、免疫力低下の要因であるストレスを取り除くことは簡単なようでなかなか難しいものです。どちらかと言えばネガティブ思考の私は常に多くの強いストレスを感じながら日々を過ごし、帰宅した頃には、精根疲れ果てている状態ですが、妻は正反対にポジティブな性格で一晩寝たら嫌なことも忘れ、良く冗談を言って笑っています。その妻が 3 年前くも膜下出血で緊急手術を受けましたが、奇跡的な回復をし、元気に退院することが出来た時、主治医が妻に言いました。『強い生命力と高い免疫力のおかげだと思います』免疫力が全てとは言えませんが、自己防衛機能が低下することのないよう心掛けることは、やはり重要ではないかと実感した出来事のひとつです。

また、癌患者に対して吉本新喜劇を観劇した直後に検査をしたところ数値が良くなっており『笑うこと』で免疫細胞の NK(natural killer)細胞つまり自然免疫細胞が活性化し、進行の遅延や痛みが軽減することが報告されています。つまり『笑うこと』は免疫力を高めると言えます。

生きること自体、辛いことが多いですが感謝の種を見つけ、笑みを浮かべながら心穏やかに過ごしていけたらいいですね。