NO.167
2017年2月 『いつのまにか骨折って何?』
    東成区医師会 副会長 野﨑俊一
 
最近テレビのCMで、女優の桃井かおりが、「いつのまにか骨折」って言っているのを見られた方は多いと思いますが、その本体は脊椎圧迫骨折です。(最近は脊椎椎体骨折という言い方のほうが正式とのことです。)もとより高齢の特に女性は、高い確率で皆さんもよくご存じの骨粗鬆症を有していることが多く、その結果、転倒などのはっきりとしたエピソードなしに脊椎(背骨の積み木の骨)が骨折する状態を言います。検査としては、まずレントゲン検査、ただ初期にはレントゲンだけでは診断できない場合も多く、その場合はMRIが不可欠となります。治療の基本は、まず安静です。特に発症後一週間は床上安静が必要です。その後、特殊なコルセットを装着し、レントゲンチェックしながら、徐々に離床を進めていくという流れになります。特に発症直後は痛みが強くない場合もありますが、骨折に気づかずに無理をしたり、日常の生活を続けると、骨折した骨が、さらに潰れたり、それによってすぐ後方の脊髄の神経に影響を及ぼして、痛みを残したり、時には下肢の麻痺が起こって歩行困難になったり等の後遺症を残すことがあります。日頃からDEXA法などの正診率の高い検査
法で自らの骨粗鬆症の程度を知ることが必要ですが、腰痛が起これば放置せず、
かかりつけの先生に相談されることをお勧めします。