NO.172
2017年7月 『大腸癌はポリープのうちにおさらばしよう』
    東成区医師会理事 前田 史一
 

 現代では食べ物が欧米化したことにより、昔は少なかった大腸の病気が増えています。
下痢や便秘をはじめ、大腸ポリープや癌も非常に増えています。特に大腸ポリープの原因のほとんどは食事等の生活習慣が大きく影響しています。動物性脂肪や蛋白質の過剰摂取、脂のノッタ美味しいお肉は食べ過ぎないことです。また若い頃の食生活のしわ寄せもあり、今食事を改善してもすぐにポリープができにくくなるわけではありません。そして一度大腸ポリープができた人はまたできやすいと言われています。それは小さなポリープの芽が沢山残っているのが後から後から出てきてしまうということです。しかしすべての肉がだめだというわけではありません。鶏肉は比較的油が少なく、胸肉やササミは特に少ないようです。ただパサッとしたイメージがあるかもしれませんが小麦粉をつけてフライパンで焼くなどすればパサつきも減り柔らかくなりますよね。同様に天ぷらでもいいと思います。ただ油を使う料理は普通のサラダ油より悪玉コレステロールを下げるゴマ油やオリーブ油がいいと思います。そして野菜をたっぷりとることでの規則的な便通が非常に大切です。たくさん野菜をとるコツは残ったいろんな野菜をコンソメ煮やトマト煮、ミルクや味噌等で煮るなどして毎日味を変えて野菜スープを飲めば手軽です。これは長期の山登り合宿からの発想ですが・・・少し話が横道にそれてしまいました。
大腸ポリープは症状がほとんどなく、早期に発見するためには便潜血検査ぐらいしかありません。しかしこの検査の陽性率も高くないので陰性だからといって安心できません。大腸ファイバーでたまたま発見されるケースがほとんどです。1㎝以下のポリープなら癌化率も10%以下で切除しても腸に穴が開いたりする合併症もほぼ0%と安全性は高く、たとえ癌細胞があってもすべて取り切れることがほとんどです。ところが1㎝以上になってくると癌化率は30~40%と急増し、当然切除での合併症も増え、癌細胞も取り切れないことも出てくるので腸切除の手術になることも出てきます。大腸癌のほとんどはポリープを放置してたり、気づかないうちに大きくなっているようです。
症状が出た時では遅いので勇気をもって検査を受けてください。