NO.179

2018年2月 『大腸がん検診を受けましょう』
    東成区医師会理事 曽我部 豊志
 

 排便時に、便器に血が混じっていたり、トイレットペーパーに血が付いているのに気付いた時、「あ~、痔だからしょうがないわ!」と、放っておいてないですか?
 排使時に出血が見られるのは、痔以外に、重大な病気がある場合があります。大腸の病気です。大腸疾患は、大腸癌・大腸ポリープなどの腫傷性疾患と、潰傷性大腸炎・大腸憩室症などの炎症性疾患、痔などの肛門疾患に分けられます。一番大事なのが、やはり大腸癌です。
 日本人も、食事の欧米化に伴い、男性・女性とも、大腸癌による死亡率は増加しています。早期に大腸癌を発見することが重要です。排便時に出血や腹痛がみられたり、便秘や下痢を繰り返したり、便が細くなったと気づいたときは、大腸癌検診を受けることが重要です。
 大阪市では、年に1回、300円で大腸癌検診を受けることができます。排便時、検査スティックで便を突いて提出するだけです(2回します)。便に血液成分が混じっていることが判れば、大腸の精密検査に進みます。大腸内視鏡検査です。大腸癌は、ポリープと呼ばれる良性の腫傷が、年月をかけて増大し、そして悪性化して癌になりますので、小さなうちに発見して、内視鏡で切除してしまうことが大事です。 1cm以内のポリープであれば、日帰りですみます。 2cm未満なら、1泊入院で切除できます。それ以上の大きさや癌になっていれば、手術となります。早期発見が最も重要です。
 内視鏡検査では、癌以外の大腸疾患も、診断できます。某首相が患っている潰傷性大腸炎や、大腸の憩室症も診断でき、適切な治療薬で治療可能です。内痔核・裂肛などの肛門病変も診断可能です。排使時に、出血が見られたら、「痔や□と放っておかずに、検査を受けましょう!大腸癌は、早期であれば、治る病気です。