NO.183

2018年6月 『変形性膝関節症』
    東成区医師会副会長 野﨑俊一
 
ご高齢の方で、強い膝の痛みで、歩行が困難になったり、安静時にも痛みがあって、日常生活に支障が出る方がおられます。レントゲン検査をすると、本来軟骨が存在するはずの隙間が狭小化したり、無くなったりしている場合があります。つまり、クッションの役目をする軟骨がすり減って、歩行するたびにカチカチ骨同士が当たって強い痛みが生じるという仕組みです。治療方法としては、第1段階は、経口の痛み止めを服用すること、第2段階は、膝関節内に滑りをよくするような薬を注射すること、第3段階は、人口膝関節置換術という手術を施行する事です。この手術に関しては、術者の経験も必要ですが、30年位前から、テクニックも安定しており、当院でも数十例の経験があります。もう年だからとしり込みをされる方もおられますが、思い切って手術を受けられることで、痛みから解放され、今まで押し車を押して歩行されていた方が、杖もなしで、歩行できるようになったなどのお声を聞くこともあります。薬や注射で今一つ症状が改善されない場合は、かかりつけの先生とご相談されることをお勧めします。