NO.27
2005年3月 『うそ?ほんと?』
    東成区医師会理事  住本 公日乙

  患者さんからよく訊かれる質問や、勘違いされていることなどをQ&Aとして挙げてみます。

Q. 打撲して腫れているときは湿布で冷やせば良いんですか?

A. いわゆる冷湿布には冷やす効果はほとんどありません。確かに貼ったときはヒヤッとしますが一時的です。湿布には消炎鎮痛剤が塗ってあり皮膚を通して痛みを和らげるのが主な目的です。腫れを早く退かせる為には氷沈などで冷やす方がよろしいでしょう。

Q. 膝に水がたまっているのですが、抜くと癖になるのでしょうか?

A. 変形性膝関節症などで慢性の炎症が続いている場合、ただ抜くだけでは直ぐにまた水がたまり癖になったと感じられるでしょう。しかし、抜いた後に消炎鎮痛剤やヒアルロン酸ナトリウム(潤滑油のようなもの)などを関節内に注入することによって徐々に炎症が退いてゆき水も減っていきます。ただし、注射だけに頼るのではなく日常生活上の注意点も主治医の言われたとおり守る必要があります。

Q. 膝が悪いと言われたのですが、がんばって歩いて鍛えた方がよいのでしょうか?

A. 逆効果です。体重負荷が関節軟骨にかかり、かえって痛めることが多いです。ただし、水中ウォークならそれほど体重負荷がかかりませんので構いません。水泳ができればベストです。肝心なことは体重をかけずに太ももの筋肉だけを鍛える訓練をすることです。室内なら仰向けに寝て片脚をまっすぐ伸ばした状態で、踵が約30cm浮いた状態で5〜10秒静止しその後ゆっくりと踵を降ろします。少し休んでからもう一度同じ事を繰り返します。この時、反対の脚は膝を曲げておくと腰に負担がかかりません。少なくとも朝・晩10回ずつ行えば徐々に効果が現れてくることでしょう。

Q. 左足を怪我して今まで2本松葉杖を使っていましたが、だいぶ良くなったので杖を1本にしたいのですが左手に持てばいいですか?

A. ほとんどの人が間違えて左手に持とうとされます。右手に持ち左足と同時に杖を出せばスムーズに歩けます。これは実際にやってみないと分かりにくいかも知れません。

Q. 指先をカッターで切り、血がなかなか止まらないので指の根もとを輪ゴムでしっかりと縛りました。これは正しかったでしょうか?

A. 血管には動脈と静脈の2種類があり、動脈が傷つくとピューと勢いよく血が噴き出します。この時は傷口より根もとを縛り止血する必要があります。しかし静脈の場合はたらたらと流れる程度ですので、傷口そのものをきれいなハンカチやタオルで圧迫し心臓より高く挙げておればその内止まります。冷静に(と言っても無理かも知れませんが)出血の状態を確認してください。指の場合、ほとんどが静脈性出血なので圧迫止血した状態で医療機関へ行って下さい。

Q. 服の上から熱湯がかかり、慌てて服を脱ぎました。これは正しい?

A. 直ぐにでも脱ぎたいのが人情ですが、そんなことをすれば水ぶくれになった皮膚が一気にめくれてしまい痛みが増すばかりか、感染しやすくなってしまいます。この場合は服の上から冷水を十二分にかけ皮膚を冷やし水ぶくれになりにくいようにしてからゆっくりと服を脱ぎましょう。