NO.28
2005年4月 『花  粉  症』
    東成区医師会理事  長田 栄一

  花粉によって引き起こされるアレルギー性鼻炎や結膜炎のこと“花粉症”と言います。2月中ごろより、問題となるのが“スギ花粉”です。昨年は、花粉の量が非常に少なく、あまり症状がなかった人でも、今年は、20〜30倍ともいわれており、早めの治療が望まれます。

 三大症状は、@くしゃみ A鼻水 B鼻づまりですが、この他に頭痛、身体のだるさ等も認められます。また、目のかゆみ、充血や涙目といったアレルギー性結膜炎、喉のかゆみや咳、さらには、アトピー性皮膚炎が悪化したり、気管支喘息を併発することもあります。鼻や喉の粘膜が弱くなり、細菌に感染しやすい状態になっているので、注意が必要です。

 花粉対策には、自己管理が大切です。つまり、花粉にさらされない様にすることがポイントです。

(1) 外出時には、マスク、眼鏡、帽子を着用。表面のつるつるしたコートも効果的

(2) 室内は、こまめに掃除をする。この時期、洗濯物や布団は、室内に干すか、乾燥機を利用する。

(3) 帰宅時は、うがいや手洗い、洗顔等をする。衣服や髪についた花粉をはらう。

 《治療》

 一般的には、点眼薬や点鼻薬、抗アレルギー薬などが中心となりますが、予防療法が大切な病気です。花粉が飛散する2週間前ごろより、アレルギー反応を抑える薬を服用することで症状が和らぎます。

 《最新情報》

 花粉症の患者さんの口の中は、“口腔アレルギー症候群”になりやすいことが、わかってきました。これは、魚介類や果物(りんご、桃、サクランボなど)を食べたときに、口や喉がチクチクしたり、痒くなったり、時には、唇が腫れたりする疾患です。ひどいときには、全身に蕁麻疹が出ることもあります。

 花粉症と甘く見ないで、かかりつけ医に相談されることをお勧めします。