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2003年3月 みんなの診察室より「インフルエンザ」
    東成区医師会副会長 深江 大蔵
 
 今年も又、インフルエンザが流行している。インフルエンザには、大きく別けて、A型、B型、C型とあるが、流行するのはA型とB型である。2001年から65歳以上は市の助成があり、1000円でインフルエンザワクチンが受けられるようになり、2002年の年末から2003年の年初にかけては、65歳以上のインフルエンザの罹患は減少が明らかである。行政の助成政策に拍手を送りたい。65歳以上のインフルエンザワクチン接種による、有効予防水準は80%であり、発病阻止効果50%まであり、インフルエンザを契機とした死亡阻止効果は80%を越える。行政の助成政策が効果的であったと思われる一つの現実として、1月3日の休日急病診療所に出務して実感した事に、1日の来院数は200名を超えていたが、当然インフルエンザの流行期なので、大半はインフルエンザが疑わしい患者であったが、65歳を超える人は数人であった。助成政策がまだ始まっていなかった、そしてインフルエンザが流行した4年前とは、想像もつかない差であった。今年の休日診療所では、成人及び小児のインフルエンザが圧倒的に多かった。幸いにも、一昨年から、抗インフルエンザウイルス剤タミフルが使用可能となり、昨年から小児に対して、タミフルドライシロップが使用できる様になり、一時のようなインフルエンザの脅威は減少したが、やはり重大な流行性の病気であることには変わりはない。願わくば現在の65歳以上の助成制度が全世代に拡げられる事を、現場の一医師として期待して止まない。