NO.33
2005年9月 『感染性胃腸炎』
    東成区医師会副会長 深江 大蔵

感染経路は、食品、水を介して経口感染が主体であるが、人やペットからの接触感染もある。病原体としては、ロタウィルス、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、赤痢、腸管出血性大腸菌、黄色ブドウ球菌、ノロウィルスの順で多い。ロタウィルスは冬季に乳幼児に多くみられ、白色便を呈する。又、ノロウィルスも冬季に多くみられ、生ガキを原因とする集団発生する。1997年以降、食中毒の原因病原体に加えられた。二年程前から、保育所等の施設で集団発生が多発し、昨年は大阪の有名ホテルで食中毒が発生し、営業停止処分を受け、皆様を驚かせました。このノロウィルスは、生ガキを食べてなくても、保育所等で集団発生しましたが、最近になって、感染者の吐物から、二次感染し、集団発生した事がわかり、より大変な病原体である事がわかってきました。本来前記の2病原体を除くと、その発生は、夏季に多い傾向があります。病原体により病状は多少異なりますが、あえてまとめると、一日二回以上の無形状便に腹痛、悪心、嘔吐、血便などの腹部症状に、発熱を伴う場合を感染性胃腸炎と考えます。又、潜伏期間は腸炎ビブリオで6〜12時間、サルモネラで12〜36時間、大腸菌で12〜72時間、ロタウィルス、ノロウィルスで1〜3日、カンピロバクター2〜11日です。食中毒予防の三大原則は、細菌を食品に付けない。食品内で増やさない。加熱して殺すことです。昨年も、加熱の充分でない、キモや肉を食べて、感染性胃腸炎を起こした例が多く、夏期の時期は特に料理店で供された食事でも、充分加熱して食べたいものです。でも細菌感染してしまった時は、ただちに、医療機関を受診し、すみやかに適切な治療を受ける事が一番大切である事を充分認識して頂きたいと思います。