NO.44
2006年8月 『咽頭結膜熱(プール熱)』
    東成区医師会副会長  深 江 大 蔵


“病原体はアデノウイルスである。アデノウイルスは特に季節特異性はなく、年中存在しているが、咽頭結膜熱は、その別名から想像出来る様に、夏に大きな流行をみる。それゆえプール熱とも呼ばれる。好発年齢は、4歳から12歳の幼稚園児、小学生に多く発症する。潜伏期間は約一週間で、発熱をもって発症し、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、のどの痛み、鼻水、目やに、結膜充血、眼痛等の症状が出てくる。治療は対症療法が中心となる。ほとんどの場合、10日前後で完治し、一般的に予後良好であるが、アデノウイルスは51種類の型がわかっており、その中では7型は、重症肺炎等重篤な合併症を起こすことがあるので、注意が必要である。一部の型を除けば、それ程心配する必要はないのだが、プール熱を引き起こす。アデノウイルスは10日前後で完治した後も、約一ヵ月間体内に存在しています。ですから、他の人にうつさないためにも、症状が出てから約一ヵ月間はプールに入らないで頂きたいのですが、病気が治っているのに、プールに入れない事がなかなか、本人、家族に理解してもらえず、我々が苦労している所です。そのあたりが、夏期プールを介して大流行が起ってしまう理由かも知れません。感染の予防としては、感染者との濃密な接触をさけること、流行時にうがい、手洗をしっかりすること。プールを介しての流行に対しては、全身をシャワーでよく洗い流すこと、タオルの共用をさけることが大切である。今年の夏は、プール熱の大流行が予想されます。くれぐれも、感染予防対策をしっかりとって、元気に夏を楽しんで下さい。