NO.54
2007年6月 『血液検査について』
    東成区医師会理事   浅井 晃


 皆さんは血液検査をどのくらいの頻度で受けておられるのでしょうか?

定期健康診断として年に1回。異常を指摘された人は、経過観察のためにプラス1回。治療を受けている人は年に3?4回。「えーっ! そない何回も血液検査を受けなあかんの?」という声が聞こえてきそうです。

慢性疾患などで内服治療中はもちろんですが、今流行の健康食品や漢方薬(これもれっきとした薬物)を摂取している場合には定期的に採血検査を受けることをお勧めします。なぜならば、これらの薬物もしくは健康食品による副作用報告が最近非常に多いからです。とりわけ貧血、白血球減少、血小板減少等の造血器障害、肝障害、腎障害の頻度が多いのですが、いずれも初期にほとんど自覚症状がありませんので、血液検査をしないと見逃されてしまう危険性があります。

結果報告書の検査値の横に付記されているHやLのマークは、コンピュータによって自動的に付けられるようになっています。しかし厄介なことに、このマークがついているからといって必ずしも病的とは言えません。また逆に全項目マーク無しでも異常と判断した方がよい場合があります。たとえば中性脂肪は直前の食事の影響を非常に受けやすい為に高脂血症でなくても高値を示すことがあります。また逆に白血球数が少なくても、その人にとっては正常ということもあり、以前のデータと比較することが大切です。検査一般について言えることですが正常範囲内にあっても、変化の傾向が一定の方向を向いている場合には異常と判断しなければなりません。

このように検査値の「読み」には非常に奥深いものがあります。自動的に付記されるマークに振り回されることなく、かかりつけ医と相談をして、ご自身の検査結果をじっくりと読み解いて頂くことが肝要です。