NO.9
2003年9月 みんなの診察室より『変形性膝関節症』
    東成区医師会理事  長田 栄一
 
■ どんな病気?■

正座ができないとか、階段の昇り降りがつらいとのことで来院される中高年患者さんの場合、その多くは変形性膝関節症が原因です。これは、骨の老化現象の一種です。加齢や肥満などにより、関節の骨をおおっている軟骨や半月板がすり減ることによって、骨どうしがこすれあうようになり、膝に痛みをもたらし、関節が変形する病気です。

■ 症 状■

初期は、歩き始めや階段を下りるときに膝に痛みを感じる程度ですが、進行すると、ギシギシと音がしたり、関節に水が溜まったりします。さらに進めば、O脚や膝が曲がったままになります。

■ 治療法■

@ 膝への負担を減らすため体重を減らす。

A 膝の安定性を高めるために太ももの筋力強化運動

B 関節の固定装具や足底板の装着

C 痛み止めなどの薬物療法

D 膝関節穿刺および関節注射

E 理学療法

F 手術治療

■ 日常生活の注意と予防■

@ 膝には普通に歩くだけでも体重の約4倍、階段の昇り降りでは約7倍もの負担がかかると言われています。すなわち、太りすぎないようにすることが大切です。

A 膝にかかる負担を軽くするために、正座は避け、歩く時には杖を使いましょう。

B 太ももの筋肉を鍛える運動をしましょう。ただし、やり方によっては症状を悪化させますのでかかりつけ医に相談してください。

C 膝を温めて血行をよくしましょう。

D つまずいたり、転んだりしないように気をつけましょう。そのためには、部屋の整理整頓も大切です。