NO.96
2010年12月 『地域医療連携室』
    東成区医師会理事 川上 朗
 
 病院では、よく「地域医療連携室」が設置されているのを見かけます。そこは、一般の方々が直接利用する窓口というよりも、私たち地域の医療機関と病院の間に入り、患者さんが病院をスムーズに利用するための窓口です。たとえば、患者さんにとって、より詳しい検査が必要な時や、専門の治療が必要な場合などです。かかりつけ医から病院へ診察や検査日時の予約、入院時の調整などを行います。また病院からは、紹介された患者さんの受診や検査の結果を、かかりつけ医へ報告したりしています。このように地域の医療機関と連絡や調整をする窓口です。
 逆に病院からは、かかりつけ医のいない患者さんを、お住まいの地域の医療機関へ紹介をしたりする場合(逆紹介)や、癌末期などで自宅での看取りを希望されている場合など、その都度、地域の適当な医療機関を探す必要があります。東成区でも、これまでは病院から個別に地域の医療機関へ打診があり、それを受け入れるというやり方でした。今後はもっとスムーズに病院から地域の医療機関への逆紹介ができるように、東成区医師会内に「地域医療連携室」を設置することになりました。病院へは医師会内の医療機関の必要な情報を提供し、より患者さんの希望に沿った医療ができるようにしたいです。
 年明けから試用を開始し、徐々に連携病院を増やしていく予定です。病院と区内の医療機関が、より良い医療を提供できるようなシステムを作り上げていきます。