ごあいさつ

 東成区は現在の推計人口は約9万人、世帯数は約4万5000世帯で、大阪市の区の中では面積が2番目に小さいこともあり、非常に人口密度の高い、活気のある下町・住宅街としての性質を持っている街です。大阪市全体の傾向と同様に高齢化が進んでいる一方で、ものづくりのまちとしての歴史を併せ持つ地域であります。
 また、東成区内には多くの歴史的旧所名跡が点在しており、興味をもって訪れる人の多い地域でもあります。大阪城の巽(南東)、玉造口黒門を起点として東成区内を横切る暗越奈良街道は奈良まで通じる伊勢街道の一部であり、古来多くの人が行き来した交通の要衝でもあり、非常に歴史のある地域として注目されています。
 一方、近年の全国的な局地性豪雨の増加に伴い、東成区内でも時に浸水被害などが生じており、浸水などに対する対策が重要な課題となっている地域でもあります。
 東成区医師会は、設立以来、地域の皆様の健康と安心を守るべく、医療・保健・福祉の向上に尽力してまいりました。およそ150名の会員数を数え、東成区内の病院・診療所が密に連携し、日々の地域医療を支えています。現代社会においては、少子高齢化の進展や、新たな感染症への対策、大規模災害への備えなど、医療を取り巻く環境は常に変化し、多様な課題に直面しています。
 このような時代であるからこそ、私たちは区民のみなさんにとって最も身近な医療の相談の窓口である「かかりつけ医」としての役割を重要視しています。病気の早期発見・治療はもちろんのこと、予防接種や各種健康診断、がん検診の推進など、病気になる前の「予防医学」、さらには「介護予防」にも力を注いでおります。
 住み慣れた東成区で、住み慣れた地域で誰もが最期まで安心して暮らせるまち「地域包括ケアシステム」の実現にむけ、病診連携に加え、区役所、歯科医師会、薬剤師会、介護多職種の方々、また地域の皆様との連携およびネットワークの構築に努めてまいります。
 東成区医師会には医療介護連携のコーディネートの役割を果たす在宅医療・介護連携相談支援室が設置されており、医療・介護の知識に卓越した看護師が対応させていただいています。また東成区医師会訪問看護ステーションも併設しており、経験豊かな訪問看護師が訪問診療の場面において活躍していただいています。かかりつけ医、在宅医療、介護相談などお気軽にお問合せください。また、「健康展」「区民公開講座」など、医師会関連の行事にも是非ご参加いただき、医師会をもっと身近に感じていただければ幸いです。
 東成区医師会は令和10年には創立80周年を迎えます。今後とも、区民の皆様を医療・介護の垣根をこえて「面で支える」ことを念頭に、また地域完結型の医療・介護連携を実践すべく、全会員が協力して参る所存です。

一般社団法人 東成区医師会
会長 林 正則